So-net無料ブログ作成
検索選択

2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(5/28) その2 [出来事]


2010/05/28 その2

00000001.jpgテロワール・アル・リミットのドミニク・フーバーが迎えに来てくれ、フランクさんとバイバイをし、プリオラートのトロッジャに向かい出発です。テロワール・アル・リミットは『本来のプリオラートとは何か』を理念にワイン造りを行っているボデガです。テロワール・アル・リミットはアメリカの有名ワイン専門誌 "Wine Enthusiast" でワインメーカー・オブ・ザ・イヤー2008に輝いた南アフリカで最高品質のワインをつくることで知られるセイディ・ファミリーのイーベン・セイディと15年前からプリオラートでワイン造りに携わっているドイツ人醸造家のドミニク・フーバーが経営しているボデガです。今、プリオラートで最も注目されているボデガの一つです。

日本で空輸してもらった3アイテムのワインを飲み感動し、どうしても訪問したくお願いしたボデガなのです。トロッジャに着くと、南アフリカからイーベンがちょうど来ていて畑を見ているから、先に畑に行こうと。なんで私が気に入ったボデガってこんなに畑に行くのが大変なんだろうとつくづく思っちゃうほどここテロワール・アル・リミットの畑に行くのも大変でした。畑に着くと逞しそうな身体をしたイーベン(青いシャツ)が葡萄樹を注意深く見つめていました。

彼ら(写真)の後ろを見てもらうとわかるのですが、かなりの急斜面の畑ですが彼らは段々畑にしないのです。彼らの哲学はワイン造りに関わることは可能な限り自然に近い状態で行いたいと話していました。段々畑にしてしまうとせっかくの急斜面の畑が台無しになってしまうとのことでした。そういえばヒメネス・ランディの畑も急斜面ですが段々畑にしていないなぁ。私は詳しくはわかりませんがどうしても段々畑にしなければならない土地もあると思うのでこの辺は醸造家の考えるところでしょうね。

彼らは約4年前からビオディナミ農法を実施、5カ所に分かれた計12haの畑には全て50~100年を超える樹齢の葡萄が植えられています。5つの畑からの葡萄をブレンドする "ビ・デ・ビラ" 以外は全て単一畑産のワインで、地中海性気候のプリオラートでは彼らはラウル・ボベさんと同じくカリニェナを最適品種に考えています。

エル・ブジ、カン・ロカ、サン・パウといった3つ★レストランからも引っ張りだこで、今、スペインで最も注目されているボデガの一つであることは間違えありません。

=======

じつはスペインに発つ前にビッグニュースが入ってきたのです。
スペインの全国紙El Mundo紙のワインセクションでのプリオラートワインの試飲が3月1日に実施され、22種類のプリオラートワインが試飲され、うちトップ5にテロワール・アル・リミットのワインが3つ入りました
と、スペインからニュースが届きました。

テロワール・アル・リミットのワインは、
第1位 ラス・トッサス 2007  (生産本数 1,388本)
第2位 ラス・マニャス 2007  (1,388本)
第3位 ディッツ・デル・テラ 2007  (2,135本)
第6位 アルボサル 2007  (2,386本)
第7位 トロッジャ - ビ・デ・ビラ 2007  (4,668本)

の評価(ポイント)を受けました。すげぇ~。。。

他を見ると第2位のポイントにはフィンカ・ドフィ、クロス・エラスムス。第5位のポイントにはマス・ドイシュ、クロス・モガドール、第7位のポイントにはバル・リャックなどの超有名ワインが顔を揃えます。

テロワール・アル・リミット、全アイテムが見事な評価を得ました。恐れ入りました。まさに完全制覇といった感じです。しかし生産量はご覧の通り非常に少なく、ただでさえ入手困難なワインがこの結果のためさらに拍車がかかりました。

実はワイナリー和泉屋の割り当て分もこのニュースのせいで少し減らしてくれと頼まれちゃいました。もっと早くコンテナを組めば良かったです・悲。じつはこのニュースを見るまでラス・トッサスとラス・マニャスは価格がとても高額だったので購入してなく、慌てて頼んだのですが何とか1ケースずつ分けてもらえることになりました。どんなワインなんだろう・・・。

=======

00000001.jpgそして畑をあとにし、ボデガに向かい出発。車の中でフェレール・ボベのボデガを見たあとだからちょっとびっくりするかもしれないけどとドミニクが・・・・。俺たちにはセルジ・フェレール・サラ(フェレール・ボベのオーナー、大富豪)がいないからなぁ。 数分後、着いたボデガを見て、思わず笑ってしまいました。

でも逆にここから世界中のスペインワイン愛好家が欲しくて欲しくてたまらないワインがつくられるということは本当に面白いことだと思います。


ワイン造りはやっぱりつくり手のハート(情熱)の大きさで決まるんだなぁとつくづく思いました。

ドミニクが『さあ、どうぞ。フェレール・ボベにようこそ』とボデガに案内してくれました。ボデガに入ると世界中の有名なワインの空瓶が何百本も置かれていました。皆、この二人が飲んだワインだそうです。もうそれだけでもびっくりでした。

00000001.jpgじゃ、昼ご飯を食べながら試飲(?)をしようと。ボデガ内の一部のキッチンで二人が料理を作り始めました。この写真の後ろにもたくさんのワインの空瓶が見えますがこんな感じで部屋中に空瓶が置かれているのです。

なんかこの二人を見ていると本当に人生を楽しんでいるように感じます。建物も醸造設備もフェレール・ボベと比べると本当に笑ってしまうようなボデガなんですがとにかくここにいると楽しいのです。わくわくしちゃうのです。不思議なものですよね。

ハムやサラミ、そしてサラダという質素な昼食ですが美味しそう。そしてこれから飲むワインを考えればかえってこのぐらいの方が嬉しいのです。

最初は "PEDRA DE GUIX" 超レアな白ワインです。生産本数は多くても2,000本。ガルナッチャ・ブランカ、マカベオ、ペドロ・ヒメネスでつくられる。初体験、美味しい~、買えるだけ買いたいとリクエスト。やったぜっ!120本割り当てゲットしましたよー。

"TORROJA Vi de Vila"、5つの畑のブレンドワイン。カリニェナ50%、ガルナッチャ50%でつくられる。生産量は5,000本以下。テロワール・アル・リミットのスタンダードワイン。

"ARBOSSAR" 北向きの単一畑に植えられる樹齢80年を超えるカリニェナからつくるワイン。生産本数は2,500本弱。土壌はリコレリャ。

"DITS DEL TERRA" 南向きの単一畑に植えられる樹齢80年を超えるカリニェナからつくるワイン。生産本数は2,000本ちょっと。土壌は黒リコレリャ。

"LES TOSSES" 標高600メートルの北向きの畑。樹齢70年のカリニャナからつくられるスペシャルキュヴェ。生産本数は1,400本弱。土壌は赤リコレリャ。

"LES MANYES" 所有畑の中で最標高750メートルに位置する北向きの畑。樹齢は50年。生産本数は1,400本弱。土壌は石英、石灰岩、粘土質。

この日は"PEDRA DE GUIX2008" のバレルサンプルと現行ヴィンテージの2007を飲みました。日本でも2度、"TORROJA Vi de Vila"、"ARBOSSAR"、"DITS DEL TERRA" を飲んでいますが今までのどのプリオラートのワインとも違いました。これが二人が目指すプリオラートの味わいなんだとしみじみ飲みました。本当に素晴らしいワインです。

で、まだ未体験の二つのスペシャルワイン "LES TOSSES" と "LES MANYES" 、この二つのワインには驚きました。この味わいならこの価格はしょうがないです。

00000001.jpg全国紙El Mundo紙は"LES TOSSES" を第1位にしましたが、私は "LES MANYES" に特に惚れました。久しぶりにワインを飲み、その美味しさに感動し、涙が出ました。こんなにも軽やかでエレガントなボディに欲しいものは何でも入っているようなそんな味わいのワインでした。なんか1970年のヴォギュエのミュジニーを飲んだときの様だと二人に言うと、彼らはとても嬉しそうに笑っていました。

この "LES MANYES2007" 、あまりの美味しさにもっと分けて欲しいとイーベンに直談判。イーベンはもう在庫はないかもと・・・。それを聞いていたドミニクが『ハルヒコ、あと24本なら大丈夫だよ』と優しいひとこと。その後も延々と楽しい酒盛りが続きました。

フェレール・ボベ、ポルタル・デル・プリオラート、そしてテロワール・アル・リミットはまさにD.O.Ca.プリオラートが変わろうとしていることを実感させてくれました。今、スペインで最も注目すべきエリアだと私は思います。4年ぶりに来たプリオラート、やっぱりリオハに次ぐD.O.Ca.に昇格するワイン産地であったことを実感しました。

楽しい時間はすぐ経ってしまいます。
イーベンとドミニクはフランス・ローヌで行われる "グルナッシュ・シンポジウム" に出かけるとのこと、スペインのガルナッチャの凄さを有名ワインジャーナリストにしっかり教えてきてね。
※後日聞いたのですがこのグルナッシュ・シンポジウムで "LES MANYES2007" は大絶賛されたようです。納得ですが。

 日本にもぜひ遊びに来てと言い、イーベンと分かれ、ドミニクにホテルまで送ってもらいました。本当に本当に楽しいひとときでした。

00000001.jpg

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 


この日はグラタジョプス村にあるホテル Hotel Cal Llop に宿泊。バルコニーの素敵な最上階の部屋を選択。バルコニーからはアルバロ・パラシオスのボデガがよく見えました。
この夜はちょっとおとなしく、ホテルのレストランでイーベンがくれた南アフリカの逸品、コルメラ2005を楽しみました。さすが南アを代表する高級ワイン、イーベンもまた天才醸造家ですね・・・。


 


nice!(2)  コメント(1)  トラックバック(1) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 2

コメント 1

Miyako

私もドミニクとイーベンのワイン大好きです♪
限りなく自然に造られた彼らのワインはこれまた素晴らしい♪
by Miyako (2010-08-17 22:26) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。