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スペイン第2日目 2010/10/02 [出来事]

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※プレスの圧力の数値を考えている醸造家のミレイア

2010年10月2日 (土曜日)
7時に起床。8時から朝食をとり、9時にホテルチェックアウト。
タクシーバルセロナ・サンツ駅に向かい、列車にてジェイダの駅に到着。駅にはラウル・ボベさんの弟さんのダビットさんが迎えにきてくれ、カステル・デンクスに向かって約2時間弱のドライブ。ダビットさんは梨や麦などの生産者で、車の中では弟が見た兄、ラウル・ボベについていろいろ教えてくれました。

学生時代は僕の方がまじめで、ラウルは学校の勉強が簡単すぎて楽しくなく、遊んでばかりいたそうです。ラウルさんらしいなぁ・笑。

DSC01968.JPGカステル・デンクスに到着。すぐにボデガをのぞいてみるとラウル・ボベさんが忙しそうに仕事をしていました。そうですよね、一番忙しい時に来てしまったのですからねぇ。ピノ・ノワールのフリーラン・ジュースを取った後の葡萄の実をプレス機に入れているところ、柔らかなプレスでジュースを取り、良ければアクスプに使うし、だめだったら格落ちのスステリスに使うそうです。

プレス機に葡萄を入れ、ミレイアにチェンジ、久しぶりの対面、挨拶を交わし、早速、タンクに入っている2010年のピノ・ノワールをテイスティング。2010年は4つのタンクを仕込んだそうです。

 


実はスペインにはなかなか美味しいピノ・ノワールがなく、ピノ・ノワール好きな私は少し悲しい思いをしています。ラウルさんのアクスプには一番の期待をしています。ピレネーの麓、標高千メートルという高地に展開する冷涼な畑、そしてヨーロッパ最高といわれるトーレス社の研究所で醸造責任者としてきた16年の経験、そのスペインワイン界最高といわれる知識などを考えるとやっぱり素晴らしいピノ・ノワールを初めてリリースするのはここカステル・デンクスだと私は思っています。
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アクスプは2008年ヴィンテージ、テストで350本造ったそうです。その多くが昨年3星に輝いたレストラン、カン・ロカとバルセロナ最高のワインショップ、ビラ・ビニテカに渡ったそうです。

もうこのときすでに多くのワイン専門家から『スペイン最高のピノ・ノワール』といわれたそうです。私はラウルさんから3本のサンプルをもらい、ラウルさんと一緒に、また日本のソムリエ氏などと一緒に飲みましたが個人的にはまだまだ納得のいくワインではありませんでした。

まあ、初めて造ったワインなので仕方がないと思いますが・・・。
それでも将来必ず素晴らしいピノ・ノワールになるだろうという予感は感じさせてくれるワインでした。

4つのピノ・ノワールをテイスティング。2009年も手応えのあった年だったが、この2010年は今のところ素晴らしいワインになるだろうとラウル・ボベさんは言っていました。

その後、他の葡萄品種のワインもタンクからテイスティング、この味わいがどのような完成形になるのか私なんかにはわかりませんが、単純にこのこれからワインになる液体は素晴らしいものでした。


一段落したので食事に行こうとなり、ラウル・ボベさんと一緒に近くのホテルに行きました。そのレストランは満席状態で大盛況でした。

ワインは私のリクエストでリースリングのエカム2009を。このワイン、本当に美味しいです。リースリングではスペインNo.1は間違えないでしょう。本当に素晴らしいワインです。
そしてもう1本はラベルのないブルゴーニュタイプのボトル。シラーのタラルンかと思ったらなんと1ヶ月前にボトリングをしたピノ・ノワールのアクスプ2009でした。

2009年ヴィンテージは雹害があり生産本数は1,200本ぐらいと聞きました。そのワインを口にしたのですが2008年とは全く別のワインとなっており、その美味しさに驚き、笑顔でラウル・ボベさんに『素晴らしいっ!』と告げました。

ピノ・ノワールの酸が綺麗でエレガントなスタイル。軽やかだけど緻密な味わいに私は大満足でした。
はっきり言っちゃいますがスペイン最高のピノ・ノワールでしょう。2回目のヴィンテージでこんな素敵なピノ・ノワールを造ってしまうなんて、さすがスペインを代表する醸造家ですよね。

こんな凄いワインですが正式にリリースするかラウル・ボベは迷っているそうです。本当にラウル・ボベさんって完璧主義者で自分の中ではベストではないと言っていました。
2010年ヴィンテージがある意味、カステル・デンクスの正式なピノ・ノワールにしたいみたいです。

でも、こんなに美味しいピノ・ノワールなんて絶対にスペインではないので2009年も日本には出してと頼んできました。驚きのアクスプ2009でした。

昼食を終え、カステル・デンクスに戻り収穫の見学。
 
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私も少しやってみましたが大変な作業ですね。
この広い畑を全て手摘みで収穫するのですから本当に大変だと思いました。こういう作業を知ってしまうと好き勝手にワインのことを旨いだ、不味いだなんて言えませんよね。

収穫された葡萄は健全な葡萄ばかりで数粒食べましたがとても美味しい葡萄たちでした。
この葡萄はすぐそばにある醸造所の冷蔵庫に二日間入れられ、その実は冷やされます。


DSC02026.JPGラウル・ボベさんもやることがあるそうなので私たちはちょっと散歩。12世紀の教会の跡の建物の中でちょっと私はシエスタ。石で造られた建物だけあってとてもひんやりしていてとてもゆっくりできました。


しばらく休み、そして醸造所に戻るとラウル・ボベが樽からの試飲をしようと言ってくれ樽熟倉庫に移動し樽からのテイスティングをしました。

最初に飲んだ樽はアクスプ2009に使えなかったというピノ・ノワール。もちろんアクスプ2009の方が比べれば美味しいけど、これはこれで美味しく飲めるのにボツとのこと。ボツのワインはちなみにピノ・ノワールだけで4樽ありました。

DSC02044.JPG本当に美味しいワインを造るために多くのことを犠牲にしているのです。だからこそ美味しいワインとなるのでしょうね。本当に頭が下がります。

その後も葡萄別にいろいろテイスティングをさせてもらいました。樽熟庫には40樽ぐらいありましたがこの中でカステル・デンクスの名前でリリースするのは8樽ぐらいだそうで、良いワインのみ使われます。そんなワインです、スペインの星付きレストランからも引っ張りだこになりますよね。

1時間ぐらいの樽からのテイスティングを終え、今一番忙しいシーズンなのでラウル・ボベさんも大変忙しく、夜も仕事があるとのことでホテルに送っていただき、残念ながら夜の食事は我々だけの食事となりました。


ホテルはフォンダ・ファレというホテルでラウル・ボベさん曰く『このあたりでは食事が一番美味しいホテル』とのこと。
http://www.fondafarre.com/

夜、9時過ぎからの食事。一緒に旅をしている佐武さんが持ってきてくれた白2本を飲み、その後、ホテルのワインリストにあった1/350のピノ・ノワールのアクスプ2008をオーダー。

DSC02081.pngアクスプ2008を久しぶりにゆっくり飲みましたがとても美味しいワインですが、アクスプ2009の進化&進歩に改めて驚きました。6月に東京であったとき3年以内に素晴らしいピノ・ノワールを造ってみせると言っていましたが、『なんかもうできちゃったの』という感じです。

まぁ、私たちには想像もできないほど苦労されているとは思いますが、それでもラウル・ボベの才能、知識、経験には驚きました。貴重なワインと言うことでオーナー・シェフが自ら抜選してくれました。


食後にはラウル・ボベさんの弟のダビットさんが造っているというジェイダの梨(スペインでは有名とのこと)を食べ、楽しい食事が終わりました。

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明日は非力ながら収穫、選果、足踏みによる破砕をお手伝いする予定、明日に向けておやすみなさーい・・・・・。

 

カステル・デンクスを支える二人の重要なスタッフ。ラウル・ボベさん、大絶賛のお二人です。

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女性:カステル・デンクスの醸造の右腕のミレイアさん
男性:植物学の博士のルベンさん


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スペイン第1日目 2010/10/01 [出来事]

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※フォアグラとリンゴのお料理

2010年10月1日 (金曜日)
11時50分 成田発(AF0275) パリ着 機内で隣に座ったドイツ人と仲良くなりいろいろと話すと彼は自動車関係の仕事で来日していたそうで、彼の奥様がドイツでワインビジネスをされているとのこと。これが縁で話が発展したりして・・・。
トランジット後 パリ発(AF2148)にて20時45分バルセロナ着。1便前に到着したスペインワイン商の畠盛氏夫妻と合流、タクシーにてホテルへ。

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ホテルは HOTEL ZENIT BORRELL BARCELONA ★★★★

 

DSC01954.JPGホテルに到着するとバルセロナに住む佐武祐子さんが待っていてくれチェックイン後4人で佐武さんの案内で人気店の “LA TAVERNA DEL CLINIC” に食事をしに。
http://www.latavernadelclinic.com


“LA TAVERNA DEL CLINIC” のシェフは3星レストランのカン・ファベスで修行をしたと聞きました。大勢のお客さんで賑わっていましたねぇ。いつも到着した夜はホテルそばのバルに行き大したワインは、飲めないのですが、今日は飲みたいワインがリストにいくつかあったので満足。

やっぱりスペイン初日のワインは鉄板で行きたいのでボデガス・ヘラルド・メンデスド・フェレイロの2008年。ワイナリー和泉屋でも販売しているワインです。

まだ経験のなさそうだけど一所懸命なソムリエ君、抜栓はへたっぴだったけどとても楽しい子でした。グラスについてリクエストしてもちゃんとやってくれました。さすが人気店ですね。

食事は佐武さんのチョイス。どのお料理もかなり美味しかったです。ド・フェレイロって爽やかな青リンゴのニュアンスもあり本当に美味しいです。4人だとあっという間に空いちゃいますね。

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赤ワインはラウル・ペレスの実家、カステル・ベントーサのバルトゥイエ・セパス・センテナリオス2006をチョイス。現在はラウル・ペレスはあまり関与していませんが少しは面倒をみているみたいです。この2000年、2001年ヴィンテージが世界的にも注目され、世界にラウル・ペレスの名が知れ渡った私も思い出深いワインです。

ラウル・ペレスが造るウルトレイアとはまたニュアンスが違いますがこちらも素晴らしいワインでした。

この4人だとなかなか話が尽きませんが、もう12時を回ったので今晩はこの辺でお開き、明日は電車にてLLEIDAへ移動、大好きなスペイン最高の醸造家ラウル・ボベが待つカステル・デンクスに向かいます。

今回もなかなか素晴らしいスタートの日となりました。 おやすみなさい。


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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(6/5-6)  [出来事]


2010/06/05-06

朝、バルセロナYUKOさんからTEL。今日の昼食を招待されていたホセ・マリア・フェレットのお孫さんが急に体調が悪くなり、病院に行かなくてはならないと連絡があり、昼食はキャンセルとのこと。ことがことなのでぜんぜん問題ないと連絡を入れてもらい、久しぶりにバルセロナの街を散歩。

天気も抜群で、ビーチに行ってみた。バルセロナって絶対に住みたい街の一つだよなぁ。

ビーチそばのオープンテラスの店でビールを飲んでいたらホセ・マリアから『孫は元気になった』と嬉しい知らせが、そして挨拶だけでもしたいから今からビーチに行くと。本当にホセ・マリアもいい奴だよなぁ。

待つこと20分ぐらいで奥様と一緒にホセ・マリアが到着。食事の件で悪かったと謝るも、食事はいつでもできるからなんにも問題ないよと。また日本にも遊びに来てねと言うと絶対に行くよと、嬉しいよね、こういうのって。

また孫のところに戻るといい、病院へ。本当にわざわざ来なくてもいいのに、なんていい奴なんだろう・・・。

今日の夕方にはバルセロナを発ち、帰国です。

今回で何回目のスペイン旅行だか覚えてませんがこんなにも素晴らしい経験ができた旅行は初めてでした。ワインのつくり手たちのまじめさ、大変さ、そして素晴らしさを120%感じさせてもらいました。

今回の旅であった全ての人に心から感謝しています。
まだまだ日本ではスペインワインを十分理解してもらっていませんがこれから先、少しでもその架け橋になれたらと考えています。

僕だってブルゴーニュ、ボルドー、イタリア、などなどいろんなワインを飲んできました。それを踏まえて、スペインワインの素晴らしさに夢中になりました。

そのことは本当に素晴らしい生産者に会え、彼らの素晴らしいワインたちを経験できたからだと思っております。
日本でも一人でも多くの皆様に美味しくコストパフォーマンスの大変高いスペインワインを飲んでもらえたらと私はいつも思っております。

ビーチ脇のレストランで昼食をとり、ホテルに荷物を取りに戻り、バルセロナ空港へ。
本当に素晴らしい旅でした。ますますスペイン・ファンになってしまいましたぁ。

この旅行に携わってくれた全てのみんなに 感謝!

 

 


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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(6/4) [出来事]


2010/06/04

DSC01652.JPG快晴、素晴らしい天気だぁ。

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写真はエスペルトのゲストハウス前にあるオブジェ。2010年8月から販売を開始する私、新井治彦がアッサンブラージュを行ったワイン、コンフィアンサのラベルになったホセ・ルイス・パスカル氏の『杉と月』という作品です。

このオブジェは高台にあるため、遠くからも見え、セラー・エスペルトに来るときは一番にこのオブジェが目に入ります。

このオブジェには『ようこそいらっしゃいました。食事をお楽しみください。そしてゆっくりおやすみください』という意味が込められているとエスペルトのオーナー、ダミヤン・エスペルトのマダムが初めてセラー・エスペルトに訪問したとき教えてくれました。




私がアッサンブラージュしたコンフィアンサ(信頼というカタロニア語)、セラー・エスペルトのワインですが一般の商品とはまた違い、素敵なキャラクターを持ったワインです。デビューを楽しみにしていてくださいね。
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あまりに天気が良かったのでバルコニーからオブジェ『杉と月』の写真を何枚か撮りました。

ゲストハウスで軽く朝食をとり、再度気を改めて、セラー・エスペルトにて次ヴィンテージのテイスティングです。ビオディナミのカレンダーによると今日はフルーツの日、とりあえず完璧だ・笑。

セラー・エスペルトに行くと昨日とは違ったテーブルの配置になっていた。シャビィ曰く『風水』によると正方形のテーブルでの試飲は良くないみたいなので長方形にしたと。なんだかおかしな展開に。それぐらい昨日のテイスティング会はショックだったからなぁ。

で、テイスティング会のスタート。昨日はもう最悪と思ったバイレットから。 瑞々しくフルーティ、『美味しい~』、そうそうこれがバイレットだよとみんな満足げな顔。昨日とは別物です。気になったので昨日抜栓したワインも飲みましたが昨日の味わいはどこにも見つかりません。

バイレットをはじめ、全てのワインがそれぞれの美味しさをしっかりと感じさせてくれました。本当に良かったと心から思いました。
やっぱりエスペルトは美味しいやっ!

新製品のアメリカの有名ワインインポーター、エリック・ソロモンの提案でつくったガルナッチャ100%のワインも購入できることになりました。早速試飲をさせてもらいましたがとてもグッドな味わいでした。

他のインポーター輸入のセカンドラインのバレタ・シリーズもテイスティング。このワインにはセラー・エスペルトの名前は一切使用しない低価格ワイン。『まぁまぁかな』というと、シャビィが『ベストはハルヒコに出しているから』と。はい、わかっております。

でも、昨日はどうなってしまうのかと本当に慌てました。今日飲んで素晴らしい味わいを経験でき心がやっと落ち着きました。

そしてみんなで昼食へ。 昼食中シャビィにも大事なお願いをし、了解してもらいました。
もう一泊したかったのですが、どうしてもバルセロナにあるワインバー・モンビニックに行きたかったのでエスペルトのみんなとはお別れです。

一泊しかできなかったけどとても楽しい時間でした。ラムンチョにバルセロナのホテルまで送ってもらいちょっとシエスタ、夜に備えます。

夜8時にホテルを出て、散歩しながら "モンビニック(MONVINIC)" へ。店に入るとカバメーカー "FERRET GUASCH" のオーナー、ホセ・マリア・フェレットが待っててくれました。ホセ・マリアは今年の4月、日本の代理店を探すため来日し、ワイナリー和泉屋にも来てくれました。仕事の話を終え、予定がないなら一緒に飲もうよといい、結局夜中まで飲んじゃいました・笑。

その3日後、『代理店が決まったぞぅ』と連絡があり、良かったねと言うと、明後日帰国するから明日の夜も一緒に飲みたいと、もちろんOK、またまた夜中まで飲んじゃいました。そのときの約束が『オレにもスペインでおごらせろ』でしたのでとっても嬉しい再会なのです。

スペインでキャビアビジネスをやっているサラさんも合流、後半一緒に旅をつきあってくれたYUKOさんの旦那様、ラモンさんも合流、めちゃめちゃ楽しい時間でした。テーブルに着いてくれたのが、香りだけでワインを当てるというコンテストで優勝したという名ソムリエのセサルさん、ホセ・マリアが話をしていたらしく、東京のエスペルトのアライかぁと声をかけてくれました。

ホセ・マリアのカバで乾杯。いろいろなワインを飲んでいるとホセ・マリアが『ハルヒコが何か赤ワインを1本選べ』と。タッチパネル式のワインリストを見ていると凄いワインを見つけちゃいました。D.O.メンシアのホセ・パラシオスのビラ・ビニテカの75周年記念の特別キュヴェがあり、今日は誰が払うかわからないけどまぁいいやと思い、ホセ・マリアがトイレに行っているときにセサルさんにブラインドで持ってきてとオーダーをしました。

今日の会話でホセ・マリアが『オレはブラインドでかなり当てる』と言っていたので、このブラインドで持ってきてくれたワインについて、『ちょっと高いワインを頼んじゃった。ブラインドでホセ・マリアが当てたら今日の払いは僕が、はずれたらおごって』というと、『OK、ハルヒコ、ごちそうさま』と。

かなり真剣に当てに来てます。最終的にはピノ・ノワール・・・・かなと。

ブッ、ブー、ホセの負けぇ、これはスペインのワインだよというと、すぐに『メンシアかぁ』と。もしかしたらオレ、危なかったのかも・笑。

かなり飲んだのですが思ったよりも安く、セサルさんがだいぶサービスしてくれたみたいです。じつはこのモンビニックのオーナーはフェレール・ボベの経営者、セルジ・フェレール・サラ氏。共同経営者のラウル・ボベさんも僕たちが行くことを行ってくれたみたいです。なんだか本当にいろいろな人たちと知り合えとても嬉しいです。
ホセ・マリアとサラの二人が出してくれ、そして2次会はホセのお気に入りの店へ。またまたホセの美味しいワインをたくさん飲みました。

25時もまわったのでそろそろお開き、ホセ・マリアが、明日の昼はオレの家で食事会だから朝迎えに行くといい、さっさと帰っていきました。長かったスペイン旅行も今晩が最後、本当に楽しい日々だったぜ。

スペイン、最高!

モンビニックにはセサルさんをはじめスペインを代表する6人のソムリエが常勤していると言うから驚きです。まさにスペインワイン界のパトロン、セルジ・フェレール・サラ氏らしい、スペインワイン文化を広めたいというコンセプトありきの店ですね。
この設備、このスタッフ、このワイン、絶対ここは儲かっていないだろうなぁ・・・・。

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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(6/3) [出来事]


2010/06/03

DSC01584.JPG朝、9時にシャビィとラムンチョが迎えに来てくれ、海岸前のレストランに朝食をとりに。ここはセラー・エスペルトに来ると必ず1度は来店するレストラン。食事はしたことないけど、夜中にジン・トニックをよく飲んだ。

見てください、この海、この空、素敵なカップル・笑。

このレストラン、サマーシーズンは1日1,000杯以上ジン・トニック(10ユーロ)が売れるそうです。もう、それだけで食べていけちゃいますよね。

やっぱり商売は場所ですよねぇ。ちなみにここの息子さんはエル・ブジのパティシエでフェラン・アドリアとともに日本にも来たことがあるそうです。

ノンアルコールでゆっくり朝食を食べていると広報担当のホセ・マリアが登場、昨日の新聞を見せてくれました。

00000001.jpgなんでも6月1日にセラー・エスペルトのワインを一年以上海の中で熟成させていたワインを引き上げ、プレス関係、ワインジャーナリスト、ソムリエなどを招き、テイスティング会を行ったそうです。それはそれは大変興味深い会となったそうです。
シャビィが『ハルヒコたちも来ればよかったのに』と。 教えてくれなかったくせにぃ。。。

その結果はあまり詳しく聞いていなかったのですが天然コルクは弱く、シンセティックコルクが意外に良かったとシャビィが言っていました。そういえばラウル・ペレスもスケッチで同じようなことをしているなぁと思い出しました。1度飲んだ海版スケッチは塩水が入っちゃっててしょっぱかったっけなぁ。

でも、ちょっと興味あるからシャビィに何でもいいから飲ませてねとお願いしちゃいました。

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※レストラン前の風景 素敵でしょ。

朝食終了後、セラー・エスペルトにて次ヴィンテージワインのテイスティング。ちょっと驚くような出来事が・・・・。

DSC01588.JPG広々とした素敵なホールでのテイスティング。最初は白ワインから。バイレット2009、最初の一口を飲みそのしょっぱさに驚きました。『これ、海底で熟成させたやつ?』と聞くとシャビィが『まさか』と。ビジネスパートナーのワイン商のH氏に意見を求めると立場的にもはっきり答えられず『海のそばのワインだから少しは塩分を感じるのでは』なんて。

バルセロナで活躍するワイン商のS氏は『何となく言わんとしていることはわかる』と。そして次のワイン、マレニーも上級キュヴェのキンセ・ルレスもみんなしょっぱいのです。

そのあと赤ワインに変え、サウロー、ヴィディヴィ、テレス・ネグレス、コマブルマ、そして私がアッサンブラージュしたコンフィアンサとも赤ワインなのに塩分をすごく感じるのです。昨晩飲んだキンセ・ルレスやコマブルマとは全く違う味わいで本当に困ってしまいました。

セラー・エスペルトのワインは毎年必ずある量を買うワインなのでこんな状態のワインを買えるのか本当に困ってしまいました。シャビィには16日間の旅行の疲れで口の感覚がおかしくなっているのかもしれないから、今日はテイスティングをやめたいと申し出て、ゆっくりすることにしました。

00000001.jpg気分転換に畑を見に行きたいとラムンチョにリクエスト。そして昼ご飯は2008年春にダミヤン・エスペルトに連れて行ってもらった "Cal Campaner" をまたまたリクエスト。

ラムンチョの車で国立公園の中にある畑や新たに造成した畑などを見て回りました。本当に良い環境で葡萄が栽培されていることがよくわかります。途中、ラムンチョ先生から土壌についてレクチャーをうけちゃったりも。

ラムンチョ、本当に良い奴なんです。

高台から見る景色は本当に最高でこのほとんどがダミヤン・エスペルトの土地だと言いますから本当に驚きです。

DSC01606.JPGしばらく自然を満喫して、ロセスの町へ。大好きな鉄板焼き魚介料理店の"Cal Campaner"へ。シャビィからは本当にここでよいのかと何回も聞かれ、もっと良いレストランを考えていたんだとも言われたのですが、ここに行きたいと我が儘を言いました。店でシャビィと合流。

ここは近々に販売を開始する私がアッサンブラージュしてつくったワイン、『コンフィアンサ』のブレンド比率を確定したあとに来た思い出のお店でもあるのです。本当に貝や海老を鉄板で炒めたシンプルな料理なんですがとても美味しいのです。

今回ももう満喫しちゃいました。でも・・・、ここで飲んだエスペルトのワインもちょっぴりしょっぱく感じたので僕の口がおかしいのかなぁ・・・・。

昼食終了後、シャビィの自宅へ。大きな家に住んでますね、奥様はお医者様とのこと。とっても可愛い二人のジュニアと遊んじゃいました。そしてゲストハウスに戻り、シエスタ。

ディナーはエスペルト夫妻、顧問弁護士のアントニー夫妻を囲んでの会、楽しみですねぇ。

DSC01618.JPGよく行く小さな港町、ここにはよく来るのですがその都度話題に出るのがこの一つ星のレストラン、『ミラマール』。ダミヤン・エスペルトさんのお気に入りのレストランとのことです。

どんな料理が出てくるのかとても楽しみです。

店の前でエスペルト夫妻、アントニー夫妻をお出迎え。久しぶりの再会、嬉しくて涙が出ちゃいます。会うなり、『早く娘をこっちによこしなさい』と嬉しいお話し。でも娘はその気が全くないのです・・・ごめんなさい。

食べるのと話すのに夢中になりあまり写真が撮れませんでしたがこんな料理が出ました。

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などなどのたくさんの美味しい料理をエスペルトのワインと堪能しました。このときのワインはベストの味わいではありませんでしたが昼間とは違い美味しく飲めました。 なんだったんだろう・・・昼のワインの味わいは!


00000001.jpg最後に父親から預かってきた書をダミヤン・エスペルトにプレゼント。セラー・エスペルトの皆さんからは本当にいつでも良くしていただき感謝感謝です。いつまでもこの関係が続けばと本当に思っております。

エスペルトさんからもたくさんプレゼントをもらっちゃって申し訳ないなぁ・・・。


楽しい時間はすぐに終わってしまいます。
ダミヤン・エスペルトに今度はもっとゆっくり遊びに来るねと告げ別れました。

 

 

DSC01435.JPG明日、もう一度、エスペルトの新ヴィンテージをテイスティングするのですがよい結果になることを祈ります。
スペルトのゲストハウスに戻り、アルス・ヘリピンスのウリオールにもらったビオディナミの本を見ると、ウリオールが言っていたワインを絶対に飲んではいけない 『・・・・・の日』 が今日でした。そんなことってあるのかなぁなんて思いながら寝たのですが・・・・・。


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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(6/2) [出来事]


2010/06/02

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はははっ、写真はビンタエ・チーム 向かって左よりリカルド(若きオーナー)、フランセスコ(社長)、あっ、名前忘れちゃった、スペイン以外の営業マンさんです。ロセスのビーチにあるレストランで美味しいパエリアを食べました。

DSC01549.JPG6月2日、ゆっくりめの起床。リカルドと朝食。朝食後、今日はセラー・エスペルトのあるロセスに移動。ロセス生まれのフランセスコは久しぶりなのかかなり嬉しそう。

2時間以上のドライブでロセスの町に到着。夏のロセスは久しぶりだぁ。
ビーチにはトップレスの女性もいちゃってさすが外国リゾートですね。


フランセスコの幼なじみがやっている海岸通りにあるレストランへ。
みんなでビールを飲み、地中海の燦々とした太陽を浴びご機嫌です。


ここで食事をするのかと思ったら 『バモス!』 と。そしてビーチにあるレストランへ。フランセスコ曰く 『ここのパエリアはめちゃめちゃ旨いんだ』 と大声で言っていました。

DSC01551.JPG期待のパエリアの登場です。それまでのつまみも美味しかったのでかなり期待できそうです。おじちゃんが持ってきてくれたパエリア、フランセスコが言うようにとても美味しかったぜっ! Que rico! ~

過去何回食べたか忘れちゃいましたが、かなり美味しいパエリアでした。
美味しいワインを飲み、スパークリングのサングリアを飲み、楽しい時間をみんなと過ごしました。

食事終了後、リカルドはログローニョに戻らなければならないと一人で会社に戻りました。フランセスコたちにロセスの町を観光し、セラー・エスペルトに連れて行ってもらいました。

 





なんか久しぶりのエスペルトです。ラムンチョ、シャビィ、ホセ・マリアが笑顔で迎えてくれました。ここに来るとなんかホッとするのです。2階のホールではなんか人形がたくさん飾られていました。

 

00000001.jpg壁にはセラー・エスペルトにいらしたという有名シェフなどのフィギアが飾られていました。写真はエル・ブジのスーパーシェフのフェラン・アドリア。他にもエル・ブジのオーナー、ユリ・ソレル、サンパウのオーナー、カルメ・ルスカイェーダ、カン・ロカのロカ3兄弟などたくさんの方たちが飾られています。

もちろんここには飾られていませんが私と私の父親のフィギアもセラー・エスペルトにはあるのです。私はあまり似てませんが・・・笑。

 

 

 

疲れているからゲストハウスで休みなさいと送ってもらい、ディナーの約束を。今晩はエスペルトさんは用があり来られないとのこと、それではちょっとシエスタです。

00000001.jpg夜、8時にラムンチョとホセ・マリアが迎えに来てくれ近くのレストランで食事。かなり田舎町なのですが素敵なレストランがあるんですよね、やっぱり文化の違いなんでしょうね。少しの間、庭でビールを飲みくつろいでいるとシャビィが登場。
このメンバーとの食事は落ち着くんだよなぁ。

明日のセラー・エスペルトのニュー・ヴィンテージの試飲が楽しみだぁ~。

 


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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(6/1) [出来事]

 今日: 352 / 累計: 1,600,756  160万PV達成、やったー

2010/06/01

00000001.jpg朝、8時に起き朝食。今日はジローナに移動し、ビンタエ・グループのフランセスコとリカルドと合流し、一日のんびりする予定。グロリアにジローナまで送ってもらいました。ウリオールはワインビジネスとは違う別の仕事もしているとのこと。1,500本のワインだけではなかなか生活ができないのとグロリアは言っていました。もっと本数を増やせばとも思うけどウリオール、ワインの品質にはものすごく頑固だからなぁ・・・・・。 だから美味しいのだけれど。
3時間ぐらいのドライブでジローナに到着。すぐにフランセスコとリカルドに会うことができました。相変わらず絶好調の二人です。ここでグロリアとはバイバイし、今年ミシュラン・スペインで7軒目の三つ星となった "El Celle de Can Roca" に向かって出発。



DSC01462.JPGカン・ロカの駐車場に車を止め、まだ時間が早いのでロカ3兄弟のお父様がやっているカン・ロカへカーニャ(生ビール)を飲みに行きました。もちろんこちらは★はありません・笑。ちょうどタイミングよくお父様がいらしていて、 "El Celle de Can Roca" の旧店舗の中を見せていただきました。

息子さんたちが大きく載っている食の専門誌を私たちに見せてくれたのですが、本当にご自慢の息子さんたちなのでしょうね。嬉しそうにページを開き話してくれました。
そろそろ時間になったので念願の "El Celle de Can Roca" にデビューです。

 


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"El Celle de Can Roca" はジョアン(シェフ)、ジョセップ(ソムリエ)、ジョルディ(パティシエ)の3兄弟が運営するスペインを代表するレストランです。2009年、スペイン7軒目の三つ星に昇格、また英国のレストランガイドでは2年連続世界のトップ10 入りをしている世界的に有名なレストランです。お父様も自慢なわけです。

DSC01474.JPG店に入るとジョセップ・ロカ氏が出迎えてくれ、まずはワインセラーを見ましょうと言ってくれ、ワインセラーの中へ。さすが三つ星レストランですね、凄い数のワインです。

写真は『シャンパンの部屋』、二つのモニターにはシャンパーニュの映像が流れ、中央にはシャンパーニュの土が飾られています。こういった地域別の部屋がいくつかあり、あとは大きなストックセラーとなります。

ジョセップ氏は『ワインはイメージが大切なんだ』と話していました。
このへんはちょっとわかりませんが素晴らしいワインがたくさんあることは事実です。テロワール・アル・リミット、カステル・デンクスなどもたくさんありました。


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セラーのあと、忙しい中、厨房まで見せてもらえました。
なんだろう、この盆栽みたいなものはと写真をパチリ。食事の時にこれが何なのかわかりました。何人ぐらいいたのだろう、たくさんのスタッフが忙しそうに働いておりました。邪魔になるのでそうそうに切り上げテーブルへ。

 

 



DSC01504.JPGテーブルに着き、食事のスタートです。
1本目のワインはカスティーリョ・デ・マエティエラの "リバリス・ブランコ" 。これっ、どこで飲んでも美味しいですねぇ。大好きです。とても感じの良いソムリエさんでした。

で、そこにさっきの盆栽らしきオリーブの木がテーブルに運ばれてきました。この木にアンチョビが巻かれたオリーブの実が枝に引っかかっており、それを取って食べるのです。変わったサービスの仕方があるものですね、ちょっと笑っちゃいました。

 

 

DSC01507.JPGこのお料理、貝の料理だったのですが、この上にゼリー状の特別なカバをかけて食べるのです。こんなカバ、初めて見ました。とても興味深いのでグラスに入れ、飲ませてもらったのですが、飲むのにはあまり美味しいモノではありませんでした・笑。

このお皿に1枚の葉っぱがついているのですが、この葉っぱ、食べるとなんと生牡蠣の味がするのです。これにはちょっとびっくりしました。

 

 

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などの料理をビンタエの最高級ワイン、 "クアトロ・パゴス・ヴィンテージ" で楽しみました。前から一度、行ってみたかったカン・ロカ、願いがついに叶いました。

00000001.jpgそして海岸沿いパラモスのホテルに移動。バルコニーから見る景色は最高でした。
あの豪華客船はどこから来たのだろう・・・。

海風にあたりながらちょっとシエスタ。

 

 


00000001.jpgそして夜はフランセスコが超お勧めという海老のお店、1967年創業のラ・ガンバへ。スペインに住む友人からも聞きましたがパラモスの海老は最高に美味しいそうです。

けっこう歴史を感じるレストランでした。
ここの海老、さすがグルメのフランセスコお薦めのレストランだけあって美味しかったぁ。

 

 

でも、フランセスコ、これ二皿は多くねっ!

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その後、海風にあたりながらバルで1杯。
ボデガには行かなかったけど・・・・結局、ワイン、ワインの一日でした。

今日も楽しい一日でした。

 


 


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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(5/31)  [出来事]


2010/05/31

DSC01330.JPGオッラア~。今日も快晴、バルコニーからの眺めも最高です。朝食を済まし、荷物を整理し、今日はホテルから移動です。ペントハウスから重い荷物を1階まで下げ、しばらくすると大きなワゴンが。ボデガス・トーマス・クシネのトーマス・クシネさんが手配してくれた車です。ありがたいなぁ、感謝。ボデガス・トーマス・クシネはコステルス・デル・セグレにある、この地を代表するボデガなのです。ラウル・ボベさんのカステル・デンクスもコステルス・デル・セグレですがサブ・ゾーンが違い、こちらは南のエリアとなります。

車で2時間ちょっと、ボデガス・トーマス・クシネに到着。トーマス・クシネさんが出迎えてくれました。トーマス・クシネさんとは昨年のスペイン最大のワイン見本市フェナビン2009でセラー・エスペルトのラムンチョが紹介してくれ、そのワインの美味しさに感激し取引をお願いしたボデガです。赤ワイン、白ワインともに素晴らしいワインをリリースしています。


到着後、すぐにボデガの見学。

DSC01327.JPGD.O.コステルス・デル・セグレにはカステル・デル・レメイとセラー・セルボレスという二つのビッグネームのボデガがありますがじつはこの二つのオーナーで、20年以上この二つのボデガでワイン造りを行い、現在の名声を築いた人物なのです。しかし、トーマス・クシネ氏は、小規模で自分がこうあるべきと考える最高のワインを造りたいという夢を捨てられず、2003年に独立し、ボデガス・トーマス・クシネを創業。
現在は、カステル・デル・レメイやセラー・セルボレスとは離れ、現在はボデガス・トーマス・クシネのみを運営しています。


エル・ブジのソムリエ、ダビッド・セイハス氏も『トーマス・クシネはコステルス・デル・セグレを最も知り、最も理解している人間だ。そこから生まれるワインはとても素晴らしい』とコメントしているように、この地において最高の醸造家であることは間違えないようです。隣り合わせの新・旧ボデガで本当に素晴らしい現在4つのワイン(白2、赤2)を生産しています。バルセロナの有名ワインショップのヴィラ・ヴィニテカでも一押しのワインとして販売されています。


DSC01341.JPGセラー見学後、樽熟成庫でテイスティング。今回はブレンド前のモノ・バラエタル(単一品種)のテイスティング。ガルナッチャ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、マルセラン、カリニェナをテイスティング。バレルサンプルなのでまだまだ渋さ満点ですがもちろん潜在能力は高そうです。個人的にはカベルネ・ソーヴィニヨンが一番良かったかなぁなんて思いました。

こういう場所でテイスティングすると背筋が伸びるんですよね。


トーマスさんは他にもシラー、テンプラニーリョ、スモイ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュラー・トゥルガウ、ヴィオニエ、マカベオ、パレラーダ、アルバリーリョ、シャルドネなどのワインもつくっているのです。ブレンドの補助品種としていろいろな葡萄の可能性を調べていると話していました。
テイスティングしたどのワインもしっかりと芯を持った素晴らしいワインでした。

00000001.jpg1時間ほどゆっくりテイスティングをし、畑に行こうと出発。まず最初に行ったのは今年新たにリリースされる白ワイン、『マカベオ・フィンカ・ラコンス』をつくる二つのうちの一つの畑。ここは1917年植樹のマカベオが植えられている畑。マカベオでこんな樹齢が高い樹を見たのは私は初めてです、迫力あるマカベオ(写真)です。ここの畑の葡萄と1955年植樹のマカベオに4%のアルバリーニョをブレンドしてつくるトーマス・クシネさんの最高傑作です。生産本数は3,227本という大変少ない希少なワインです。サンプルを東京でワインのプロの方たちと2度飲みましたが皆さん大絶賛していました。特にワイナートの元主筆をされていた田中克幸氏はここの大ファン・笑。

買えるだけ買いたいとお願いしましたが、全ディストリビューターが同じオーダーなため、割り当てとなりました。日本への割り当ては240本。もっと欲しかったよーーー・悲。

さらにいろいろな畑を見て回りましたが、本当に数多くの葡萄を植えていてよく間違わないなぁと思ってしまいます。トーマス・クシネさんの目指すワインはvino fresco(爽やかな、活き活きとしたワイン)。多くのエノロゴは、許容範囲内で最大限まで熟したブドウを求める。でもトーマスさんはそれは間違いだと言う。適熟の状態で、発酵・熟成の中で酸、苦みを和らげていく形が正だと考えているそうです。 だからエレガントに仕上がるんですねぇ。



DSC01375.JPGしばらく畑を見ていると畑の前に巨大パラソルとその下にテーブルと椅子がセットされており、そのそばにはバーベキューの用意がされているではありませんか。こんな素敵なランチができるなんてとろけそうです。スタッフの方が手伝いに来てくれ素晴らしいランチタイムの始まりです。

こういった心遣い、本当に嬉しく思います。まだそんなにトーマスさんからワインを買っているわけではないのに・・・・うるうる。



そしてスタートのワインは数がなくて困っているのにマカベオ・フィンカ・ラコンス2009を!日本で飲んだマカベオ・フィンカ・ラコンスも最高だったけど、こうやって畑の中で飲むマカベオ・フィンカ・ラコンスは本当に美味しすぎてとろけちゃいますね。トーマスさんのことますます大好きになってしまいました。



美味しいパン、美味しいアンチョビ、そして最初に焼いてくれた美味しいエビを食べながらマカベオ・フィンカ・ラコンスを大いに楽しみました。

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00000001.jpg白ワインが終了したとき、次はビロセルかな、ゲオルかなと思っていたところに "50% Cabernet sauvignon"、"25% Garnatxa"、"25% Syrah" と白地の簡単なラベルに書かれただけのワインが登場しました。ボトルはブルゴーニュタイプ、今まで見たことのないワインでした。『このワインはどんなワイン?』と質問すると、トーマスさんは『何も聞かずにまず飲んでみてくれ』と。
大振りのボルドーグラスに注がれたワインは私の触手がぐぐっと動いたワインでした。

炎天下の野外なのでワインの温度のコントロールは凄く難しいのでしょうがなかったのですが、このワインを飲むベストな温度じゃないため、私の我が儘でワインの温度をいじらせてもらいました。いや~、もう抜群の味わいでした。ちょっとこのワインの美味しさには本当に驚きました。

そしてこのワイン、ブルゴーニュ用のグラスで飲んだらさらに美味しくなると私は確信しております。カベルネ・ソーヴィニヨン主体ですがこのワインは絶対にブルゴーニュ用のグラスがベストです。
はい、驚きの1本でした。きっと高いワインなんだろうなぁ・・・。

 

トーマス・クシネさんからこのワインにストーリーをお聞きしました。はぁーー、まさにスペシャルなワインでした。

バルセロナにあるスペインで最も有名なワインショップのヴィラ・ヴィニテカ。ヴィラ・ヴィニテカのオーナー、ジョアキム・ヴィラはスペインワイン界の超有名人。スペイン全土の高級レストランにワインを卸し、海外の有名生産者のスペインでのディストリビューターでもあります。そのヴィラ・ヴィニテカが2008年、75周年を迎え、その記念事業として26の超有名ボデガに75周年を祝うスペシャルワインを依頼し、現在26本セットとして販売しております。私がスペインにいたときはその価格は3,400ユーロ(40万円弱)で販売されていました。その26のボデガの中にボデガス・トーマス・クシネも入っており、その実力の高さを改めて知りました。

そのヴィラ・ヴィニテカ用スペシャルワインは一つだけつくったのか、それともいくつかのワインをつくってジョアキム・ヴィラが選んだのかを聞くとトーマス・クシネさんはスペシャルワインは二つつくった、一つはシラーベースのワインでもう一つはカベルネ・ソーヴィニヨンベースのワインをと言い、ジョアキム・ヴィラはシラーベースのワインを選んだと話してくれました。

ということはもしかしたらこの葡萄品種だけが書かれたワインはもう一つのスペシャルワインなのかと期待を膨らませているとトーマス・クシネさんが『このワインがそのスペシャルワインの片割れのカベルネ・ソーヴィニヨンベースのワインなんだ。ハルヒコ、凄いワインだろ』と話してくれました。『このワイン、美味しすぎる』と言うと『もし気に入ってくれたなら、日本で販売してくれないか。ヴィラ・ヴィニテカのこともあるのでスペイン以外の国で売れたらと思っている』と話してくれました。

でも26本で3,400ユーロの中の1本なので、価格があまりに高ければ絶対無理と話したところ、特別なワインで全数を引き受けてくれるなら価格はできるだけ安く出せるよう考えると言ってくれました。

まだこの時点では価格は決まりませんでしたがこんな美味しいワインは滅多にお目にかかれないと思ったので全数いただくことにしちゃいました。まさにスペシャルワインでした。トーマス・クシネさんにラベルの制作などもいらないのでできる限りコストを抑えて、価格をつけて欲しいと頼みました。日本到着がとても楽しみなワインです。
※後日、価格が決まったのですがこんな素晴らしいワインなのに私が思っていた価格よりもかなり安い価格で案内をもらいました。こんな嬉しい知らせをくださるなんてますますトーマス・クシネさんを好きになってしまいました・笑。

00000001.jpgでもこうなるとジョアキム・ヴィラが選んだシラーベースのワインって興味がわきますよね。ダメもとでトーマス・クシネさんにシラーベースのワインも可能なら飲んでみたいとリクエスト。すると携帯でボデガに連絡を入れ、スタッフの方が持ってきてくれたのです。本当にトーマス・クシネさんって最高いい人です。

で、そのシラーベースのワインを飲み比べたのですが、樽熟庫のテイスティングの時も思ったのですがここのワインってカベルネ・ソーヴィニヨンが私はとても良いと思っているのでこのスペシャルワインも私個人的には私が購入したワインの方が美味しいと思いそのことをトーマス・クシネさんに言うと、『うん、俺もそう思う』と笑って答えてくれました。なんだかわくわくしちゃいますよね、こういう話って。

このシラーのワイン、ラベルはヴィラ・ヴィニテカの創業の年の新聞記事に葡萄の収穫風景の写真があったそうでその写真を加工しラベル(写真)にしたそうです。凝ってますよねぇ。さすがヴィラ・ヴィニテカです。少しでも近づけるようがんばりたいですねぇ。


最高に楽しい時間はすぐに過ぎちゃいますよね。もっともっと時間が続けばよいと思うのですが、次のアルス・ヘリピンスにも今日訪問しなければなりません。本当に素敵なワインをありがとうございました。東京にも遊びに来てくれるとのこと本当に楽しみです。

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そしてトーマス・クシネさんにスペイン一超変わった(笑)ボデガのアルス・ヘリピンスのウリオールとの待ち合わせ場所(BAR)に連れて行ってもらいました。1時間半ぐらいのドライブ。まだ秘密ですがトーマス・クシネさんにあるお願い事をしちゃいました。BARに着くと写真で何度も見たウリオールが待っていてくれました。ここのBARではコカ・コーラを飲みました。30分ぐらいみんなで話をし、トーマス・クシネさんはボデガに戻られました。トーマス・クシネさんとの素晴らしい時間も絶対忘れないだろうなぁ。

DSC01404.JPGウリオールの車に乗り換え、いざアルス・ヘリピンスへ。
まずは畑を見に。ここには日本ではほとんどの方が聞いたことのない葡萄品種スモイが植えられています。とても健康そうな葡萄で畑の管理が素晴らしいことがわかります。ここペネデスの伝統品種で昔はかなり植えられていたそうだが酸度が高く、色が出にくく、タンニンが少なくとても難しい品種ということもあり、市場のニーズ、原産地呼称統制委員会の規制により、どんどんカベルネやメルローなど他の外来品種にとって替わられてしまい、今ではほんのわずかな樹齢の高いスモイが残っているだけと聞きました。しかしこのスモイ種は適熟させれば長熟のポテンシャルを持つ素晴らしい葡萄であるとウリオールは言います。
 
ウリオールがつくるアルス・ヘリピンスはこの古樹のスモイにわずかなガルナッチャをブレンドしてつくるワインで私はブルゴーニュのプリューレ・ロックのようなニュアンスを感じるワインだと日本で数回テイスティングし思いました。


畑を見たあと、ボデガへ。ボデガに到着、ボデガはペネデスの奥地、標高600mのところにあり、まわりには何もありません・笑。奥様のグロリアとお嬢ちゃんのベルタちゃんが出迎えてくれました。ボデガの前には家庭菜園があり、農学士であるグロリアさんから『この畑は日本の自然農法の創始者、福岡 正信の教えを守りつくっている』と話してくれました。

DSC01425.JPGご自宅兼ボデガである建物の中に入るとまさに手作りでワインをつくっているんだろうなぁとすぐわかります。できる限り人為的介入を少なくしワイン造りを行いたいそうです。ボデガに向かう車の中でもいろいろな話をしました。現在やっているワイン造りのリスクの多さにも触れましたが、ウリオールは『自分でつくりたいワインをつくることが一番大切だと考えている。もっとリスクの少ない方法で良いワインもつくれることは知っている。でも僕のワインを目指したいんだ』とコメントしていました。


現在の生産本数がベストのワインをリリースすると言うことで1,500本と大変少なく、セカンドワイン的なものも考えたらと話をすると、アルス・ヘリピンスはこのワインしか考えていないととても強い意志を持ってワイン造りを行っています。

ワインはあくまでも自然の味わいを出したいそうで、現在大樽や古樽を使用していますが、将来は写真のようなアンフォラ(壺)で全てを仕込みたいとコメントしていました。


このアルス・ヘリピンスはまさに今までスペインには全くないタイプのワインでしょう。いろいろなワインを飲み、いろいろな経験を積まれた皆様にはとても興味深く、素晴らしいワインでしょう。何年もスペインワインビジネスを行っているワイン商のH氏は『神々しいワインだっ! 過去飲んだスペインワインで一番印象に残っている』とコメントしてます。

まさに興味深いワインです。このアルス・ヘリピンスという名はウリオールとグロリアの娘、ベルタちゃんが5歳の時につけた名前で、なんでもベルタちゃんが考え出した魔法の言葉だそうです。

DSC01433.JPGバルコニーにて2005年、2006年、2008年をテイスティング。どれも本当に素晴らしいワインでした。何でも世界的にも有名なスペインのレストラン、ムガリッツにいらした元ソムリエールのリンダさんは熱狂的なアルス・ヘリピンス・ファンだそうです。このワイン、やはり一般的にはまだまだ飲まれることがなく、エル・ブジ、カン・ロカなどの3つ星を中心に星付きレストランの使用がほとんどとなっているそうです。

ビオディナミワインの先駆け、フィリップ・パカレなどを初めて日本に紹介したヴォルテックの立野社長もこのワインを飲み『素晴らしい、スペインにもこんなぶっ飛んだ生産者がいるんだぁ~』と驚いていましたっけ。

テイスティング中にビオディナミの本を見せてもらい、そのカレンダーで『ワインが美味しい日、この日はワインを絶対に飲んではいけない日』などウリオールとグロリアから聞き、この本をもらいました。そのときはあまり気にしなかったのですが数日後この本を信じる大きな出来事が起こりました。

 

テイスティング終了後、ご夫妻と食事をし、楽しい時間を過ごしました。グロリアさんのお料理、とても美味しかったです。そしてファミリー用という白ワインも飲ませていただいたのですが、これもまた素晴らしいワインでした。素晴らしい自然に囲まれ、自然を尊重し、生きているウリオール・ファミリー、とても素敵なご家族でした。

アルス・ヘリピンスはまさに『魔法のワイン』ですね。ここでも楽しい時間はすぐに過ぎてしまいます。
そしてウリオールのお父様が経営しているホテルに送ってもらうとき、ウリオールにもあることをお願いしちゃいました。

今日も一日、素晴らしい日だったなぁ。

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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(5/30) [出来事]


2010/05/30

00000001a.jpgブエノス・ディアーース、今日もホテル Hotel Cal Llop に宿泊なので朝から洗濯。素敵なバルコニーが物干し場所になりました・笑。今日は日本でお客様十数名と飲んだポルタル・デル・モンサンとポルタル・デル・プリオラートという二つのボデガを所有するアルフレード・アリーバス氏とプリオラートのグル(教祖)ルネ・バルビエ氏を訪問します。今日もとても良い天気です。

洗濯、朝食を済ませ、10時過ぎにホテルまでアルフレード・アリーバスさんが迎えに来てくれ、早速D.O.モンサンにあるボデガに向かって出発しました。30分ほどでポルタル・デル・モンサンに到着。古い協同組合の建物を購入し、内部を大改造し素晴らしいボデガに再構築されているのです。写真のテイスティングルームも素敵ですよね。

じつはアルフレード・アリーバスさんは二つのボデガのオーナーとは別の顔を持っているのです。アルフレードはカタロニア出身で『建築都市バルセロナの異才』と呼ばれるスペインを代表する建築家なのです。日本でも福岡の "ホテル・イルパラッツォ" や香川の "丸亀美術館" などたくさんの設計も手がけている人物なのです。

だから建築関係はお手の物なのです。外壁は古い協同組合時代の建物ですが、中に入ると建築家らしい合理的な素晴らしいボデガになっているのです。

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重力でワインを移動できるようにつくられている、素晴らしいボデガなのです。
到着後早速、3つのワインをテイスティングしました。

まずは昨年、新たにデビューしたワインたち。カタルーニャの古い樹齢の良質な畑を開拓、爽やかで活き活きとしたコストパフォーマンスの高いワインをプロデュース。その名は "サンテス" 、白、ロゼ、赤の3つがあり、どのワインも非常に美味しくお買い得なワインです。日本ではあまり売れないので購入しませんがロゼは特に人気商品だとアリーバスさんは言っていました。

DSC01249.JPG3つのワインのテイスティングが終わり、他のワインのテイスティングはあとにし、D.O.モンサンとD.O.プリオラートの畑を見に行くことになり、アルフレードさんの車で出発。さすが資金力があるので素晴らしい畑を購入できていますよね。ボデガにとって畑は命ですからねぇ。アルフレードさんも素晴らしい畑が入手できなかったらここまで良いワインはできなかったと話してくれました。

写真の畑はポルタル・デル・モンサンのスペシャルキュヴェのトロッソスをつくるためのガルナッチャの超古樹で、もう百年は余裕で超えているとのことです。このような素晴らしい葡萄樹をたくさん所有しているのですからワインも素晴らしいはずですよね。

私はすごく誤解をしていたのですが、世界的にも有名な建築家のアルフレードさんはオーナーとして資金を提供し、腕の良い醸造家にワイン造りを任せているのだと思っていたのですが、ぜんぜんそうではなく、アルフレードさん自ら畑やボデガに出て、建築の仕事同様全力でワイン造りを行っているのです。感激っ!
この畑にはビッグ・ママと呼ばれる超古樹のガルナッチャがあり、このガルナッチャからセレクション・マサルで新たなる葡萄樹を増やしているそうです。

そしてD.O.モンサンからD.O.Ca.プリオラートへ。やっぱりアルフレードさんの畑もとんでもないところにあります。ワイナリー和泉屋が輸入するボデガの畑はみんなとんでもないところにあります。まぁ、これが美味しいワインができる一番重要なことなのでしょうが・・・。

00000001.jpgアルフレードさんはガルナッチャ、カリニェナという主の部分の葡萄をとても大切にしていますが、他のつくり手と違い補助品種にも非常に力を入れ研究しているそうです。『ハルヒコ、この樹はなんだと思う? イタリアのアリアニコなんだよ』と笑っていました。本当にいろいろな葡萄品種を植え、研究しているそうです。

しばらく畑を歩き、ポルタル・デル・プリオラートのボデガへ。このボデガのデザイン、凄いんです。屋根一面にこの地の石が敷き詰められていて山の上から見るとどこがボデガかわからなくなっているのです。こった造りですよね。

早速、ボデガ内の樽熟古で樽からのテイスティング。
いろいろなモノバラエタルのワインをブラインドでテイスティング。

00000001.jpgポルトガルのトリガ・ナショナル以外は当たってしまい、アリーバスさんから『素晴らしいテイスターだっ』といわれちゃいました。本当にまぐれで当たっただけなのです。。。そしてテイスティングルームで2008年ヴィンテージのテイスティング。
コメントした内容がツボにはまったらしく、さらに印象アップ。少し気むずかしそうだったアリーバスさんの顔にも笑顔がたくさん出るようになり、より楽しいテイスティングとなりました。

そしてポルタル・デル・モンサンへ再び移動。ボデガ内を見学、そしてポルタル・デル・モンサンの樽からのテイスティング。
ポルタル・デル・モンサンは伝統を、ポルタル・デル・プリオラートは革新を旗印にワイン造りを行っているのですがポルタル・デル・モンサンの樽からのワインはかなりきつい味わいでした。でも、これが美味しくなるんだよなーーーー。


DSC01276.JPGポルタル・デル・モンサンのテイスティングルームで次ヴィンテージのワインのテイスティング。最初はサンブル・ブランコ2009、最初からうっとり、2008年よりもさらに美味しくなっていますぅ。凄い、凄い、本当に美味しいぞー。

途中からプリオラートのボデガ、サオ・デル・コステルのオーナー、フレディさんも合流、ブル・ベリー、ブルヌス、サンブル・カリニェニャ・ヴェレスを飲み、大感激。
本当に進歩していますねぇ。ポルタル・デル・モンサン、ポルタル・デル・プリオラートともに素晴らしいワインです。

フレディさんもアルフレードのワインは本当に素晴らしいとコメントしていました。
そして最後はスペシャルキュヴェのトロッソスの2ヴィンテージ。アルフレードさんはプライドが高く、他のワインと比べられることを嫌がります。

以前、白のトロッソス2007を飲んだときにアメリカのカルトワイン、シン・クワ・ノンのブーツに似ていると感じたのですが、まぁ、アメリカのワインだから怒られないだろうと思いアルフレードさんに『トロッソス・ブランコはシン・クワ・ノンのブーツというワインに非常に味わいが似ている』と告げると、アルフレードさんは満面の笑顔になり、『じつは私が目指しているワインはシン・クワ・ノンなんだ』と大喜びしてくれました。この一言でさらにアルフレードさんと仲良くなっちゃいました・笑。

DSC01279.JPG素晴らしいポルタル・デル・モンサンのワインたちをゆっくりテイスティング。では昼食に行こうと近所のホテルまで徒歩で移動。到着するとホテルの庭の大きな木の下に素敵なテーブルがセットされていました。こういうのもとっても良いですよね。生ハムや魚料理など美味しいアルフレードさんのワインで楽しみました。

この頃には本当に仲良くなっていて7月に東京に遊びに来てくれることになり、またまた感激!本当に楽しい時間を過ごしました。じつは上海万博においてスペインのプレゼンテーション 『25の偉大なるワインたち』にサンブル・ブランコが選ばれ、それで上海に行く前に日本によってくれるとのことなのです、こちらもとても楽しみです。


ちょっと昼から飲み過ぎ状態です。ホテルのある村に拠を構えるフレディさんがホテルまで送ってくださるとのこと、スペイン人って本当に良い人がいっぱいです。またまた、飲み過ぎのため、グル、ルネ・バルビエさんに待ち合わせ時間を遅らせてもらいホテルでシエスタです。


DSC01287.JPG一休みしたあと、日差しも少し弱くなった4時、プリオラートのグル(教祖)と皆から呼ばれるルネ・バルビエさんが愛車の4輪駆動(三菱)で迎えに来てくれました。
プリオラートのクロス・モガドールには何度かお邪魔しておりますがルネ・バルビエさんとは一度もお目にかかったことがなく、いつも息子さんに案内してもらっていました。

今回はクロス・モガドールとは別のモンサンで行っているプロジェクト、エスペクタクルの畑がどうしても見てみたく、なんとかルネ・バルビエさんにお会いしたいとお願いし、実現しました。

4輪駆動の中にはクーラーボックスが入っており、エスペクタクル2007をデキャンティングして入れてあるとウインクしてくれました。

すげぇーーーーーー、ルネ・バルビエさんとエスペクタクルの畑でエスペクタクルを飲むんだぁ、これは凄いぞっ。

DSC01288.JPG車で移動、舗装道路から山道に。狭い山道をどんどんどんどん登って行った先、突然、目の前の視界が開け、驚くとその下の急斜面に広がる畑がエスペクタクル畑でした。その畑から見る景色はまさに壮観で、ここに訪れた多くの方が口にした『エスペクタクル~』をそのままワイン名にしたそうです。この恐ろしいほどの急斜面に樹齢100年を超えるガルナッチャが植えられていて、ここから収穫される葡萄のみからエスペクタクルはつくられるのです。

このエスペクタクル、ファーストヴィンテージをリリースしたとき、ロバート・パーカー
には評価して欲しくなく、まずはスペインの有名ソムリエに話をして秘密裏に販売を開始したそうです。そして海外も、やはり有名ソムリエに直接話をし、販売をしたと話してくれました。


あるときカナダのレストランでロバート・パーカー氏がこのエスペクタクルを飲んでしまい、99ポイントをつけてしまい問い合わせに追われたそうです。もう今ではスペインを代表するワインの一つで、スペインの有名ワイン専門誌シバリタスでは『歴史に残る1本』と大きく取り上げられました。

DSC01303.JPGつい最近、発刊されたロバート・パーカー氏主宰ザ・ワイン・アドヴォケイトでもピングスの99ポイントに次ぐ98ポイントを獲得しました。98ポイントの5つのワインの中で一番低価格(165ドル)はこのエスペクタクルでした。本当に素晴らしいワインなのです。

ここエスペクタクルの畑、凄すぎます。百年を超える樹齢のガルナッチャも貫禄十分です。この高所にある急斜面という最悪の環境だからこそ素晴らしい葡萄が栽培されるのでしょうね。ルネ・バルビエさんはボデガにいるよりも私は畑にいる方が幸せなんだ。だから醸造は息子に任せているだと笑って言っていました。葡萄樹をよく見ると写真のような杖をついてるように補強されている葡萄樹がとても多く、その樹齢の高さを本当に感じます。

 

農機具などを入れておく小屋からテーブルと椅子を出し、バルビエさんお手製の煎ったアーモンドをつまみにエスペクタクル2007を飲みました。バルビエさん曰く、『このワインはデキャンティングしてバラの香りが立ち始めたら美味しくなった合図だから飲み始めて欲しい』と。 なんか素敵ですよねぇ。

00000001d.jpgプリオラートのグルといわれるルネ・バルビエさんとこの壮観な景色を見ながら飲む最高のスペインワイン、エスペクタクル。
なんて贅沢なんでしょう、最高に幸せでした。遠くを見るとピレネー山脈が。バルビエさんは『こんなに綺麗にピレネーが見えたのは初めてだ。エスペクタクルを大事に販売しているハルヒコのお陰かな』と素敵な笑顔で言ってくれました。

あたりは真っ暗になり、素敵な宴は終了。
ルネ・バルビエさんにホテルまで送ってもらい、この日はビールをグビッと飲み、就寝。

今日も最高な一日だったなぁ。

 


 


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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(5/29) [出来事]


2010/05/29

00000001.jpg昨日からの宿泊ホテル、Hotel Cal Llop。ここで2泊します。ここでの部屋はシャワー室はむき出しで部屋も小さい最上階の部屋を選択。選んだ理由はバルコニーが広く、そこからの眺めが最高なのです。まぁ、部屋はシャワーを浴びて寝るだけですからね。今回の旅は18日間の長丁場なので連泊するホテルでは必ず洗濯をしなければなりません。朝早くおき、まずはシャワーを浴びながらの洗濯。写真の眺め抜群のバルコニーが洗濯物だらけになりました・笑。洗濯物を干し、バルコニーの椅子でちょっと休憩、そして朝食。今日は最近話題のトリオ・インフェルナル(地獄の3人)と大好きなアコースティック・セラーに訪問です。どうです、このバルコニー、素敵でしょ。景色も素晴らしいのです。
目の前にはプリオラートで最も有名な醸造家のひとり、アルバロ・パラシオスのボデガがよく見えました。


朝食を済ませ、一息ついているとトリオ・インフェルナルのペップが迎えに来てくれました。ペップは今年の3月に行われたフーデックスで以前からお声がけをいただいているアルマンサの "Bodegas Almanseñas" の醸造チームの一人で、フーデックスで意気投合し、いろいろ話をしているときにプリオラートでもトリオ・インフェルナルの仕事をしているからぜひ来て欲しいと言われ、今回お邪魔することになりました。ペップはビニョ・ベルデのマルシアルやメントリダのヒメネス・ランディたちとも大の仲良しと聞き、なんだか嬉しくなっちゃいました。

trio.jpgトリオ・インフェルナルはフランスの醸造家3人がプリオラートという素晴らしい土地に感動し、ワイン造りを開始したボデガなのです。
★Laurent Combier (Combier, Crozes Hermitage)
★Peter Fisher (Chateau Revelette, Aix en Provence)
Jean-Michel Gerin (Domaine Gerin, Cote-Roite)
で、ペップはこのボデガの管理を依頼されている醸造家なのです。トリオ・インフェルナル(地獄の3人)はそんなフランス人醸造家がプリオラートでその抜群の酒質で恐れられるようになることを願いつけた名前なのです。


車で数分移動。車を止めたところはなんとテロワール・アル・リミットの真ん前・笑。そこでペップのビジネスパートナーのパトリと合流。早速畑を見に、さらに山に登り出発しました。もうこの頃にはまた山の中に連れて行かれることは承知していましたがトリオ・インフェルナルの畑も尋常なところではありませんでした。

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写真ではわかりづらいですが半端じゃない斜度です。

00000001.jpg畑作業や収穫など本当に命がけだと思います。私の敬愛する醸造家はこういう畑だからこそ美味しいワインができるんだと言います。消費者にはなかなか見えませんが素晴らしいワインには醸造家の汗と努力が山のように入っているのです。
途中ペップから土壌についてレクチャーを。ごめ~ん、内容を忘れちゃったぁ。

ペップもパトリも本当に良い奴です。なんでこんなに良い奴ばかりに恵まれているのだろうと神に感謝したい気持ちです。

畑で葡萄樹の樹齢やクローン、台木の話などいろいろ聞くことができとても楽しかった。トリオ・インフェルナルのワインも空輸サンプルを日本で数人のワイン専門家と飲みましたが非常に美味しいワインなのです。ワイナートの元主筆の田中克幸氏も大絶賛していたっけなー。


DSC01148.JPGそしてボデガへ。なんとトリオ・インフェルナルのボデガはテロワール・アル・リミットの裏にありました・笑。でも現在新たなボデガを建設中、そちらも見学させてもらいました。ここも質素なボデガですがワインは本当に素晴らしいのです。つくり手の情熱、それを本当に感じる今回のスペイン旅行です。

ここではステンレスタンクからと樽からのテイスティング。次ヴィンテージもたぶん素晴らしいワインとなることでしょう。フェレール・ボベ、テロワール・アル・リミット、そしてこのトリオ・インフェルナルを飲み、プリオラートが新たなるページを開こうとしていることがよくわかります。
本当に注目すべきワイン産地だとつくづく感じました。


DSC01187.JPG昼ご飯を食べに行こうとペップ。小さな村のレストランへ。店内はかなり格好良くいろいろなプリオラートのワインが飾られていました。かなり入手困難なワインもたくさんありましたねぇ。どうやら醸造家たちの人気レストランのようで料理もとても美味しかった。いろいろの話の中からパトリはセラー・エスペルトのアナの醸造学校時代の同級生で特に仲良かったメンバーで、セラー・エスペルトでも仕事をしていたことを聞きました。なんか世間って広いようで狭いのかなぁ。

ワインはボデガス・アルマンセニャスのワインも含め6人で13本も飲みました。ランチなのに・・・・・まぁ、これだけ飲めると言うことはワインが美味しい証拠ですよね。でも、シエスタしたーーーーーい。

もう、お腹いっぱい、料理もワインも最高でした。帰りがけにお店のマダムとペップとパトリと記念撮影・パチリ 笑。


あ~酔っぱらいだぁ。アコースティック・セラーのアルベルトに迎えに来る時間を2時間ほど遅らせてもらいました。ホテルに戻り ちょっとシエスタ。

00000001.jpgシエスタ後、少し日差しが和らいだ4時ぐらいにアルベルト・ジャネが向かいに来てくれ、D.O.モンサンに移動。まずは畑を見に行きました。アコースティック・セラーのオーナーのアルベルト・ジャネはペネデスの名門 "Bodegas Jane Ventura" の次男、長男が跡を継ぎアルベルトはアコースティック・セラーを立ち上げ独立し、現在、より素晴らしいワイン造りを目指しがんばっています。

昨年5月に行われたスペイン最大のワイン見本市、フェナビン2009でセラー・エスペルトの輸出マネージャーのラムンチョに紹介してもらったボデガで会終了後、シウダー・レアルの街中のバルで一緒に飲み仲良くなりました。

D.O.モンサンにある畑を見に行きました。モンサンはプリオラートに比べると凄い急斜面とはなく久しぶりに車に乗っていても安心できる場所でした。


以前、『なぜ、カベルネ・ソーヴィニヨンとか、シャルドネとかといった国際品種を植えないのか?』と尋ねたことがあるのですがアルベルトは、『その土地を大事にしたい、その土地に育まれてきた葡萄を使い本当のD.O.モンサンのワインをつくりたい。美味しいだけじゃダメなんだ』と私に話をしてくれたことがあります。本当の芯のしっかりした若手醸造家の一人でしょう。この一、二年、世界中から注目されている『スペインの新潮流』 といわれる若手醸造家の一人として注目されている人物なのです。

DSC01222.JPGいくつかの畑をまわり、樹齢80年、樹齢百年を超える葡萄樹などを見学、その後ボデガへ。アコースティック・セラーのボデガも小さなボデガです。アルベルト曰く『ボデガはワイン造りに必要な設備があればいい。もし資金があるならそれは畑に使う』と。一番大切なのは畑であり、そこからつくられる葡萄であるとアルベルトは強調していました。

で、樽熟庫でテイスティング。2009年のアコースティック・ブランコも素晴らしいできばえ。これ、好きなんだよなぁ。赤の2008年も素晴らしい出来映えです。

上級キュヴェのブラオとアウディトリは非常に興味深いワインで、ぜひレストランで温度やグラスを変えテイスティングしてみたいとリクエスト。このワイン、もっともっと絶対に美味しく飲むことができると確信したので。

でも、アルベルトのワインもどれも本当に素晴らしいです。

 

夜もふけてきたので食事に行こうと。ファルセットの町中にある有名店の "セリェール デル アスピック" での4年ブリのディナーです。店内に入り驚いたのはショーウィンドウやワインセラーのワインが4年間とはぜんぜん違っていたこと。これにはちょっと驚きました。フェレール・ボベ、テロワール・アル・リミット、トリオ・インフェルナル、ポルタル・デル・プリオラートなどのワインがその多くを占めていました。数年前の人気ワインたち、本当にセラー内には少ししかありませんでした。ここでもプリオラートの変化をとても感じました。

00000001.jpg"セリェール デル アスピック" の美味しい料理にアコースティック・セラーの美味しいワインたち、幸せです。ソムリエの方にブラオとアウディトリの温度を14度ぐらいに下げてもらい、ブルゴーニュ用のグラスでのサービスをお願いしました。はい、どちらともドンピシャリの味わいでした。ブラオは一番最初に飲んだワインがとても固い印象を受けたとアルベルトに話をすると、では飲んでみようと店のワインをオーダー、いま、最高に旨い です。ちょっと驚きました。

アコースティック・セラーもまた、将来、絶対にますます美味しくなるワインでしょう。本当に縁あって知り合ったボデガの素晴らしさに我ながら驚いちゃいます。

ワインラヴァーの皆様が僕と同じ経験をしたならば、きっと全ての皆さんがスペインワインの大ファンになることは間違えないでしょう。本当に素晴らしい経験をさせてもらっていることを神に感謝しております。

"セリェール デル アスピック" の前で記念撮影。アルベルト、でかすぎ!


"セリェール デル アスピック" の美味しい食事とアコースティック・セラーの美味しいワイン。幸せですねぇ。でもあっという間に24時をまわり、終宴。楽しい楽しい時間でした。

アルベルトにホテルまで送ってもらい、再会を約束し、別れました。
ホテルのレストランでつまみを少しつくってもらいラウル・ペレスからもらったウルトレイア・デ・バルトゥイエ2007を飲みました。はい、ロバート・パーカー氏主宰のザ・ワイン・アドヴォケイトで昨年スペインで最も高い99ポイントの評価を受けたワインです。

う~ん、やっぱり凄いですねぇ。プリオラートに入り、これだけ凄いワインを飲んでいるのにその輝きは少しも衰えていません。なんか本当に凄いつくり手に囲まれているんだとまたまた実感しました。

みんな、ありがとねー。。。。

洗濯物を取り込み、夜のバルコニーで少し涼み、就寝しました。

明日はスペインを代表する建築家であり二つのボデガのオーナーであるアルフレード・アリーバスさんとプリオラートのグル(教祖)、ルネ・バルビエさんを訪問です。


 


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